家にいると何かとぼんやり暮らします。 縁側で本を読んだり ちょこちょこと絵を描いたり 食べたいご飯を作ってみたり お茶を入れたり 気が向いてせいぜい散歩に出る程度。 南向きで日が当たる茶の間と台所は10時頃から3時を過ぎるまでは ずいぶんポカポカ暖めてくれる。 朝飯はご飯が好きで、味噌汁がないと駄目で、 これを作ってる時間もまた好きなんです。 たまに卵焼き。これは甘いのは嫌。 時々は魚。一夜干しや開きが好きで、鯖だとか鰯だとか・・ それともずくや和布蕪、千枚漬けに壬生菜。 最近は明太子を戴きました。 このどうということもない日々が幸せを生みます。 裏門通りの和花の専門で百合を買いました。 百合は好きです。 桜とか水仙とか蓮だとか潔いのがいい。 神棚もなにもないから棚に並べています。 守ってるのはモンゴルで買った獅子。 漆の木箱もモンゴル土産。 銭湯に行きました。 ここは中学の同級生の家が昔からやってる鹿島湯。 お婆さんが番をしている古いところ。 なんでもかんでも古い。 客だって古い。 江戸っ子のお爺さんが話しかけてくる。 早口で喋ってるから何言ってるんだかわからない。 でも面白い人だから 「そうだねぇ〜」 と微笑んでみた。 安心して「お先にあがるよ」と去って行った。 きっと職人だったんだろうと察する。 スーパー銭湯じゃこうはいきません。 誰も話なんてしない。 昔、知った年配者が 「スーパーなんてなぁ、スッと来てパッと消えるからスーパーってんだ!」 って話してくれたのを思い出すなあ。 こないだ鎌倉へ行きました。 母が小町通の脇道で個展をやっていました。 この辺りは旨いものも良い神社仏閣も多いから散歩にはちょうどいい。 卵焼き屋だの、すごく並ぶカレー屋だの鰻屋団子屋蕎麦屋云々・・ 鶴岡八幡宮に行った。 此処は戦いの神様だからちょっと自分には関係ないとは思ったが、 お稲荷さんも宝物蔵もあるから歩いてみた。 宝物殿はさすが武器武具が並んで藤原だとかなんだとかの神社とは思えない戦争のお宝が並ぶ。 穢れを入れないんじゃないのか?と考えてみた。 立派な神楽殿で結婚式をやっていた。 神楽舞や、雅楽もあって春のはじまりみたいな気分だ。 祝詞も気持ちいい。 蕎麦屋は客がいなくて座敷から見る庭が良くて 蕎麦も酒も上々だった。 薩摩揚げも出来立てで熱い。 境内にある国宝館で浮世絵を観た。 北斎の肉筆画もあったりして良かったが、同時に運慶の仏像だとか阿弥陀如来とか釈迦涅槃図の一部が彫刻でできてるなんて珍しいものも観れた。 天台の寺の奥の方とか山の上とか、曹洞宗の禅寺の苔むす道だとか 岩を刳り貫いた一般の家の玄関だとか面白い散歩をして随分歩いたなぁ 次は電車でゆっくり来よう。
by sachibarumaya
| 2008-02-20 13:44
| あくび暮らし
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