タイを旅した。 2006年にチェンマイを旅し、あれからもう4年も経っている。 チャイナタウン、マーケット、屋台。 人と人を縫って歩くような巨大都市バンコックから、明日はバスで抜け出してミャンマーの国境付近へと行く。 自分の目を疑うほどの広大な自然。 靄とともに出現する遠い景色。 カメラがもっと広角であっても、ビデオカメラであったとしても、この静かな ただ静かな、時間の持つ壮大さは写せまい。 ジッと見よう、と思った。 生き物も植物も空気や日光も何もかもが何を見せようとしているのかをジッと見た。 そこへ行った目的は、あるところで布を織ってもらうためだった。日本語で説明するとすれば「母子自立支援施設」という。 200世帯の母と子どもがその敷地に住んでいる。 至って長閑で、穏やかで、静謐だ。 子どもたちは学校へ行き、小さな子はお母さんと共にいる昼間。 沖縄の家で営む「さちばるまやー」では、BigHugのデザイナー永井俊二が作る服や靴を揃えている。 彼はタイだけでなく、モンゴル、フランス、ポルトガル、アフリカ、南米へと旅をし、出会った人たちと生地や服を作っている。 ひとつのものを作る長い道のり、それを見ていた。 つづく
by sachibarumaya
| 2011-02-25 02:04
| タイへの旅
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