いまはこういう本を読んでいます。
僕の読書はデタラメで、本物の読書家からしたら嫌なもんだろうと思うけれど、 こういうやり方が一番気楽で楽しめるのです。 一つ、最後まで読むと決めない。 一つ、複数を同時に読む。 一つ、初めての作家は装丁で決める。 これです。 たとえばどんな本でも自分にとっては最後まで面白いとも言えないから だんだん難儀して読み進めなきゃぁと思う様になると、本棚にしまいます。 これだと次に予定したり、見つけてきた本に飛びつけるし、そのうちその本を 本棚から見つけてきて又それを読む。なんて事ができてうれしいんです。 いつも2〜3冊をあちこちに置いてあります。 ベッド脇にバッグの中、ジャケットのポケット。 電車や喫茶で読む本。深夜に読む本。絵を描いてる合間に読む本。 そうやると自分のイメージしているその本にとって良い時間に読める様な気が するのです。 本屋にはたくさんの話が並んでいるんだけど、知らない本を買うときは僕は やはり装丁を大事にします。それとタイトル。 だいたいそれは当たって、良い時間をもらうことができます。 そこに珈琲の美味しいのがあれば格別に幸せになります。 その一冊目、小さんの落語集。 絵を描きながら小さんの落語を聞くことが多いです。 その時々によっても聴く音楽は違いますが、そのはなしはまた次の機会に。 この本はほんとに忠実に再現されているので、江戸弁の勉強にもぴったりです。 もう一冊は小川洋子の「寡黙な死骸 みだらな弔い」 彼女は去年「本屋さんが選ぶ本」とかいうので「博士の愛した数式」が選ばれて 有名ですが、僕はまだそれを読んでいません。 彼女の書いた「まぶた」「薬指の標本」はとても好きです。 この本は死を通して、死を弔う者の景色を通して描かれた淡々とした物語です。 短いからすごく大事にして読んでいます。
by sachibarumaya
| 2005-03-13 16:55
| 朗読暮らし
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